多様化する嗜好
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 16:02 UTC 版)
アメリカにおいて映画は長く都市の一部において大型館でのみ上映されていたが、第二次大戦後になると、それがまず全国の地方都市へも拡散し、小型の上映館も急増した。これを支えた要因の1つとされるのは大学進学率の上昇、つまり新しい文化動向への関心が強い大学生の増加である。こうした環境の変化を背景に、アメリカ国内で上映される映画は、芸術性の高い外国映画から低俗な量産作品まで、大きく幅を広げることとなった。 この中で現れてきたのが大都市の若い観客たちによる新しい鑑賞方法で、そこでは従来の評価基準にあえて反旗をひるがえし、低俗きわまる作品の中に独自の価値を見出して称揚するといったことが行われた。その最初の典型的な例とされるのが、1975年のジム・シャーマン監督『ロッキー・ホラー・ショー』(The Rocky Horror Picture Show) である。
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