声調言語と歌曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:43 UTC 版)
中国語(普通話)の歌は、メロディーに歌詞をつける際に声調はあまり重視されない。これに対して、中国南部の方言である広東語(例えば香港の歌謡曲)、閩南語やベトナム語など、調類が比較的多い言葉では、調値の高低に合わせて作曲されるか、作曲された音階に合わせて歌詞をつける際に、調値が近い語が選ばれる。声調とメロディーの高低が合っていないと、別の意味に理解される可能性もあるので、作詞者・作曲者は声調に対して十分な知識を持っていなければならない。従って、外国曲の広東語カバーを作成する時には歌詞に合わせるために、オリジナル曲のうちある特定の音符の高さを変えることもある。 また、普通話と広東語では、調類が同じでも調値やパターンは異なるので、普通話の歌詞を広東語読みにしてもメロディーには合わないのが普通である。従って、同じメロディーの曲でも歌詞が普通話と広東語の2つのバージョンがあるのは普通である。
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