墳丘および周濠と築造時期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/08 17:47 UTC 版)
「車駕之古址古墳」の記事における「墳丘および周濠と築造時期」の解説
3次にわたる発掘調査とその後の保存整備の調査により、墳丘の全長約86メートル、後円部直径約51メートル、前方部約62メートルあり、墳丘の周囲には周濠が存在したことが明らかとなった。周濠を含めた全長は112メートルとなる。周濠部分からは造り出し部から転落したと思われる埴輪類が出土している。埴輪には円筒埴輪だけでなく家形埴輪や蓋形埴輪が出土しており、さらに紀伊では初めて囲形埴輪が出土している。囲形埴輪は古墳時代の導水祭祀を忠実に表現したものと考えられる。周濠の外堤部の調査などで、外側に4-5メートルの溝が複数の箇所で検出されており、周濠は二重であった可能性も指摘されている。 出土した埴輪などの資料から築造時期は5世紀第3四半期と考えられる。 車駕之古址古墳は1994年、和歌山県指定史跡に指定され、古墳とその周囲は古墳公園として整備されている。また金製勾玉と形象埴輪類を含む出土品は、1995年、県指定有形文化財に指定されている。
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