塩小路駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 17:48 UTC 版)
七条駅が開設される前の、京阪本線が開通した1910年(明治43年)4月15日に開設された駅。七条駅の1筋南側の塩小路通の南側に造られた。京阪本線の建設中に塩小路通 - 五条通間の土地買収が遅れ、塩小路駅からの暫定開業も検討されたが、京都市より「(軌道敷設の免許付で)鴨川と琵琶湖疏水の間の堤防に線路を敷いては」との提案を受け入れて鴨川縁に線路が敷設されたため、始発駅として暫定開業は無くなり途中駅として開業した。その後京都市の都市計画に基づき1913年(大正2年)4月に七条通りが拡幅され市電が通され、連絡のために七条駅が建設されたが大仏前駅のように代替で廃止されることなく、1918年(大正7年)11月30日まで5年半にわたって旅客営業を続け、旅客営業廃止後も貨物専用駅として1955年(昭和30年)6月25日の貨物輸送の廃止まで貨物駅として存在した。 貨物運輸は1913年(大正2年)7月4日に開始され、1937年(昭和12年)6月のダイヤ時点では塩小路駅 - 天満橋駅間に定期貨物電車が3往復、不定期が3往復、塩小路駅始発で中書島駅で宇治線へ乗り入れ往復後に天満橋駅へ運行する列車が1本設定されていた。戦後も1946年(昭和21年)2月時点で1日2往復、1953年(昭和28年)9月には1往復の定期貨物電車が運行されていた。この当時は、塩小路通りの踏切を越えたところで一旦停車し、後退して塩小路駅構内に入り、天満橋行きは一度三条駅まで北上してから折り返して運行された。
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