塩化第二スズとは? わかりやすく解説

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塩化スズ(IV)

(塩化第二スズ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 14:33 UTC 版)

塩化スズ(IV)

無水物

五水和物
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.028.717
EC番号
  • 231-588-9
PubChem CID
RTECS number
  • XP8750000
UNII
国連/北米番号 1827
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 SnCl4
モル質量 260.50 g/mol (無水物)
350.60 g/mol (五水和物)
外観 無色の発煙液体
匂い 刺激種
密度 2.226 g/cm3 (無水物)
2.04 g/cm3 (五水和物)
融点

-34.07℃(無水物)
56℃(五水和物)

沸点

114.15℃

への溶解度 加水分解、無水物は吸湿性が高い
溶けやすい(五水和物)
溶解度 エタノールベンゼントルエンクロロホルムアセトンケロシン四塩化炭素メタノールガソリン二硫化炭素に溶ける
蒸気圧 2.4 kPa
磁化率 −115·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD) 1.512
構造
単斜晶系 (P21/c)
危険性
GHS表示:
Danger
H314, H412
P260, P264, P273, P280, P301+330+331, P303+361+353, P304+340, P305+351+338, P310, P321, P363, P405, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 1: Normally stable, but can become unstable at elevated temperatures and pressures. E.g. calciumSpecial hazards (white): no code
3
0
1
安全データシート (SDS) ICSC 0953
関連する物質
その他の
陰イオン
フッ化スズ(IV)
臭化スズ(IV)
ヨウ化スズ(IV)
その他の
陽イオン
四塩化炭素
四塩化ケイ素
四塩化ゲルマニウム
塩化鉛(IV)
関連物質 塩化スズ(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化スズ(IV)(tin(IV) chloride または stannic chloride)は、化学式が SnCl4 で表される+IV価のスズの塩化物で、無水物、五水和物などがある。

性質

無水物は融点 −30.2 ℃、沸点 114 ℃の無色で刺激臭のある液体で、アルコール類、ベンゼントルエン二硫化炭素四塩化炭素等多くの有機溶媒に可溶。空気中の水分と反応して塩化水素の白煙を生じる。多量の水を加えると激しく加水分解して発熱し塩化水素の白煙と酸化スズ(IV) の煙霧を生じるため非常に危険である。五水和物は融点 60 ℃付近、沸点 114 度の白色~類白色の結晶性塊で、水に発熱、発煙しながら溶ける。水溶液は徐々に加水分解を起こし白沈を生じる。エタノール、ベンゼン、トルエンに可溶。アルカリ金属との混合物は、衝撃により爆発する危険性がある。 日本には毒物及び劇物取締法によって、劇物と設定された。[1]

合成

塩素ガスとスズを115℃で反応させて合成する。

Sn + 2Cl
2
→ SnCl
4

脚注

関連項目

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