地域主義的側面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/09 09:20 UTC 版)
伝統的歌謡を積極的に取り込み、また乾季の厳しい亜熱帯気候にある気候・風土・土地への哀愁(サウダージ)や奴隷制時代以降も尾を引く厳しい生活感を織り込むノルデスチ音楽の地域主義的側面は、アイデンティティや感情を言葉として表現するというこの地域が持つ文化的気質が音楽を通して表出したものとして理解される。 これは、大農園領主への反抗や悲哀と言った感情の爆発を主に詩という形で発露する文化が存在したことに起因すると考えられる。また、ノルデスチ音楽にときおり見られる反権力、脱中心的性向は、植民地時代に経済的中心だった過去に比して、現代のノルデスチ地域は貧困に喘ぐ状態が長く続くというルサンチマン、並びに数度の独立運動が起こった地域主義的思想が背景にある。
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