地下化計画について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 01:11 UTC 版)
田園都市線の複々線化並びに混雑緩和とそれに伴う大井町線改良工事の一環として、駅舎改築とともに当駅を地下化し、1面2線の島式ホームおよびその両外側に急行通過線を設ける計画がある。当初は、上り(大井町方面行)通過線を当駅に、下り通過線(溝の口方面行)を隣の尾山台駅に分けてそれぞれ設置する計画だったが、後に上下線とも当駅に設置する計画に変更された。 しかし、駅の地下化によって当駅付近に位置する東京23区内で唯一の渓谷である等々力渓谷の湧水が妨げられ、渓谷の自然が破壊されるとの懸念から、工事反対の声が上がったため、世田谷区を中心として「等々力駅地下化工事技術検討委員会[リンク切れ]」が設立された。同委員会は工事によって環境影響が生じないように第三者的立場から技術的検討を行い、2005年12月に報告書を提出した。なお、駅周辺の一部の住民は反対運動を行っており、駅周辺にはのぼりが立っていた。 以上の理由から事業着手に至っておらず、地下化計画は事実上の凍結状態となっている。東急電鉄では2008年3月からの急行運転を間に合わせるために、溝の口方の隣駅である上野毛駅に上り通過線を設置し、一部の時間帯において追い抜きを行っている。
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