国鉄分割・民営化後の運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 12:04 UTC 版)
「国鉄キハ58系気動車」の記事における「国鉄分割・民営化後の運用」の解説
1987年4月の国鉄分割民営化時に本系列(キハ56系・57系を除く)は、旅客JR5社に計1,098両が承継された。 JR東日本:323両 JR東海:103両 JR西日本:353両 JR四国:131両 JR九州:188両 民営化後は国鉄時代に引き続き急行列車やローカル線普通列車で運用されたほか、ジョイフルトレインへの改造も数多く施工された。しかし、老朽化による置換え・急行列車廃止・ローカル線の電化による運用終了などにより、1990年代からは廃車が進行した。 要因のひとつに2005年に表面化し多方面で問題になった石綿(アスベスト)の発ガン性問題がある。日本ではかつて多数の工業製品に使用され、古い鉄道車両でも内装や走行機器に多くの使用例があった。このため鉄道業界でも乗客・乗務員・検修員への悪影響が取り沙汰された。本系列でもこの問題は例外ではなく、車体内装・エンジンガスケットなどで使用されており、アスベスト飛散防止工事の施工も老朽化の点からほとんど実施されなかった。 2011年3月11日、JR西日本富山地域鉄道部富山運転センター所属車による高山本線富山 - 越中八尾間での本系列最後の定期運用が終了した。 2020年11月30日付で最後に籍を有した保留車1両が廃車された為、廃形式となった。
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