国民保護とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 17:29 UTC 版)
国民保護とは、ジュネーヴ諸条約第一追加議定書及び第二議定書すなわち民間防衛条約に基づき、日本が戦争などの有事から文民を保護するために整備した武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)により、有事などの不測の事態に際して、国民の避難救援などを行うことをいう。諸外国では民間防衛或いは文民保護と称するが、通常国際的に民間防衛は戦争からの文民保護のみならず自然災害などからの救済といった災害対策をも包含する包括的概念である。日本において国民保護と呼称されることとなった背景には、外務省により民間防衛を文民保護と訳されていることから、日本政府による自国民の保護ということで国民保護というようになったものである。国民保護という呼称そのものは主に日本において用いられる。 日本においては災害対策即ち防災と国民保護は異なる法律に規定されており、有事と災害の対策は分離して考えられている。また、国民保護法では、テロなどの被害に対しても有事の国民保護に準じた措置をとることとされている。このことから、今日の国民保護は重要影響事態(武力攻撃)及びテロリズムの脅威に対する措置として定められている。
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