第二議定書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 19:10 UTC 版)
「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約」の記事における「第二議定書」の解説
1990年代には、武力紛争の主要な原因が民族紛争や宗教対立へと変化したことに伴い、文化遺産は敵対する民族の象徴として、より積極的に攻撃目標とされるようになった。 ユーゴスラビア紛争では、世界遺産の暫定リストに登録されていたクロアチアのドゥブロヴニク旧市街やボスニア・ヘルツェゴビナのモスクなどの文化遺産が破壊される行為も起きた。 こうした国際情勢を背景に、ユネスコでも武力紛争時の文化遺産の破壊防止の取り組みが積極的に考察され、条約の再検討の機運が高まった。 こうして第二議定書が1999年に作成され、2004年に発効した。第二議定書は、締約国間の武力紛争時のみならず平時および非国際的武力紛争にも適用される。また、強化保護、刑事責任と管轄権、国際援助の枠組み等に関しても規定された。
※この「第二議定書」の解説は、「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約」の解説の一部です。
「第二議定書」を含む「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約」の記事については、「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約」の概要を参照ください。
- 第二議定書のページへのリンク