固定用・運動用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 15:39 UTC 版)
固定用とは、密閉構造を成す部品同士が相対的に動かない状態で、Oリングが使用されることを指す。それぞれの部品はボルトやリベットなどで固定される。円筒形間で密閉する円筒面固定用と平面間で密閉する平面固定用にさらに大別される。 運動用とは、密閉構造を成す部品同士が相対運動する場合に対する使用方法を指す。主に、Oリング軸方向に往復運動する場合に対する用途が多い。ピストンとシリンダーにおける使用が典型例である。その他には、相手材がOリング軸方向回りに回転する場合や、回転運動と往復運動が同時に起こる螺旋運動をする場合などがある。固定用と比較すると、相対運動による摩擦が顕著となり、Oリング損傷の主因となる。また、捩れの発生防止のため、Oリング太さを太くするなどの処置が行われる。 やや特殊な使用方法としては、低負荷のベルトドライブ装置のためのベルトとしてOリングが使用される場合もある。また、部品と部品の衝突を緩和するための緩衝材のような役目としてOリングを設置する使用もある。
※この「固定用・運動用」の解説は、「Oリング」の解説の一部です。
「固定用・運動用」を含む「Oリング」の記事については、「Oリング」の概要を参照ください。
- 固定用運動用のページへのリンク