四海竜王の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 10:56 UTC 版)
竜を真の姿として現れるが、普段は人間風の竜として、龍宮(水晶宮)でエビやカニたちに守られている。海を統治すること以外に、雲と雨を操る。怒らせると、都市を洪水にしてしまう。東海竜王が最も大きい領土をもつという。それぞれ別名がある。 東海竜王: 敖廣(ごうこう),廣徳王 南海竜王: 敖欽(ごうきん)または敖紹(ごうしょう),廣利王 西海竜王: 敖閏(ごうじゅん),廣潤王 北海竜王: 敖順(ごうじゅん)または敖炎(ごうえん),廣澤王 『封神演義』では、四海竜王の名は東海が敖光、西海は敖順、南海は敖明、北海は敖吉と記されている 四海竜王は、雨を降らせたり、海を管理したり、世の中の水に関係するものを引き受けている。川や湖などにも存在している。それらの元となっているのは、四つの海を支配している竜王、「東海竜王」「南海竜王」「西海竜王」「北海竜王」である。中国の昔の人々は、大陸を四つの海が囲んでいると考えていた。また、四海竜王は玉帝の臣下として重要な存在でもある。そして、多くの魚介類を支配するという役割もあった。また、四海竜王はそれぞれ宮殿を持っている。四海竜王は、『封神演義』『西遊記』などいくつかの作品に登場する。『封神演義』では、哪吒(なた)と争ったり、『西遊記』では、孫悟空に金箍棒(きんこぼう)を持って行かれたりする。 海神の名号の対照表四海海神の賜号の一例『西遊記』における竜王名『封神演義』における竜王名東海 広徳王 敖広 敖光 南海 広利王 敖欽 敖明 西海 広潤王 敖閏 敖順 北海 広沢王 敖順 敖吉 また、四海竜王は、呼ばれ方や名乗り方に、登場する作品によって変わることがある。華光神が主人公となる『南遊記』では、「東海鉄跡竜王」(とうかいてつせきりゅうおう)と呼ばれ、『賀万寿五龍朝聖』(がばんじゅごりゅうちょうせい)という劇では、「東海銀勝(ぎんしょう)竜王」「南海赤鬚(せきしゅ)竜王」「西海銀脊(ぎんせき)竜王」「北海顕勝(けんしょう)竜王」と名乗る。
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