四向四果との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 04:09 UTC 版)
四向四果における不還果に到達すると、欲界への執着が断ち切られ、この五下分結も消え去る。 預流果に達した段階で、既に五下分結の3-5である「三結」は絶たれており、続く一来果で4-5が弱まり、不還果で4-5が絶たれ、欲界への再生と完全に断ち切られることになる。 四向四果 (解脱の10ステップ, パーリ経蔵による) 到達した境地(果) 解放された結 苦しみが終わるまでの輪廻 預流 1. 有身見 (無我)2. 疑(教えに対しての疑い)3. 戒禁取(誤った戒律・禁制への執着) 下分結 最大7回、欲界と天界を輪廻する 一来 一度だけ人として輪廻する 不還 4. 欲の貪り(カーマラーガ)5. 憤怒(瞋恚, パティガ) 欲界及び天界には再び還らない 阿羅漢 6. 色貪7. 無色貪8. 慢, うぬぼれ9. 掉挙10. 無明 上分結 三界には戻らず輪廻から解放 Source: Ñāṇamoli & Bodhi (2001), Middle-Length Discourses, pp. 41-43.表・話・編・歴
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四向四果との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 02:32 UTC 版)
五下分結を断って「下分」(欲界)から脱し不還果に達した者が、「上分」(色界・無色界)をも脱し、四向四果における最終段階である阿羅漢果に到達するために、この五上分結を克服することが要請される。つまり、この五上分結は(上座部仏教の)修行における最終ハードルであると言える。 四向四果 (解脱の10ステップ, パーリ経蔵による) 到達した境地(果) 解放された結 苦しみが終わるまでの輪廻 預流 1. 有身見 (無我)2. 疑(教えに対しての疑い)3. 戒禁取(誤った戒律・禁制への執着) 下分結 最大7回、欲界と天界を輪廻する 一来 一度だけ人として輪廻する 不還 4. 欲の貪り(カーマラーガ)5. 憤怒(瞋恚, パティガ) 欲界及び天界には再び還らない 阿羅漢 6. 色貪7. 無色貪8. 慢, うぬぼれ9. 掉挙10. 無明 上分結 三界には戻らず輪廻から解放 Source: Ñāṇamoli & Bodhi (2001), Middle-Length Discourses, pp. 41-43.表・話・編・歴
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