嘘問について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 22:05 UTC 版)
「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の記事における「嘘問について」の解説
設問自体が間違っているいわゆる「嘘問」は、一問で運命が決まる本番組では特に出題しないように気が配られ、同じ問題が3度にわたり入念に点検された。この作業はあとどり(裏取り)と呼ばれる。問題制作を担当したトマホークの萩原津年武社長は、その結果設問には「一度も誤りがなかった」と自慢している。 しかし、実際には稀にだが、嘘問が出されたことがある。 第4回「日本では、太陽が頭の真上に来ることはない 」 - ○が正解とされた。太陽が真上に来るのは南北の回帰線の間なのだが、沖ノ鳥島は北回帰線の南にあるため、頭の真上に来ることがある。よって正解は×。ただし、当時のスタッフによると、この問題は沖ノ鳥島を考慮に入れれば×が正解になることに気づいていたが、「(沖ノ鳥島という)岩礁は島とは言わないだろう!」「単なる岩礁を日本と称して、面白い問題を没にするような愚は避けよう」という意見が出て、敢えて○を正解として出題したということである。 「ゾウの鼻には骨はない 」 - 正解が○という判定に対して、失格になった動物の専門家が「鼻の付け根の部分に骨のようなものがある」と抗議し、訴訟騒ぎになりかけたという。 第9回「君が代の歌には2番がある 」 - 本番組では×とされたが、その後『平成あっぱれテレビ』で本番組の過去問をそのまま使ってクイズ大会を行った際に、正解が○になっていた。しかし、1999年に成立した「国旗及び国歌に関する法律」に従うならば、やはり×が正解となる。 「日本では、南十字星を見ることは出来ない」- ○が正解とされた。実際には沖縄県では夏に見ることができ、番組中に嘘問のテロップが出されている。 上記の問題についてはそのまま放映されたが、嘘問が判明した場合、大抵は番組ではカットされるか、アフレコで問題文を入れ替えて放映していたという。また、解答の判定はウルトラクイズ審査委員会がその場で行い、その場で設問の誤りがわからなければ、後で誤りがわかっても訂正は受け付けないようにしていたという。
※この「嘘問について」の解説は、「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の解説の一部です。
「嘘問について」を含む「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の記事については、「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の概要を参照ください。
- 嘘問についてのページへのリンク