善悪の価値観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:27 UTC 版)
「一方通行 (とある魔術の禁書目録)」の記事における「善悪の価値観」の解説
一方通行の価値観は上条当麻の影響を強く受けている反面、自分は暗部に堕ちてしまった以上彼のようにはなれないとも考える一面があり、「一流の悪党」を自称していた時期もあった。表世界の人間が裏世界の人間の犠牲になることを許さず、暗部に落ちた自分が悪党として裏世界の問題を解決することを望む。その考えの前提には理不尽に「妹達」を殺してきたことがある(彼は実験当初から内心、自分を止めてくれる存在を希求していたと打ち止めが推測している)。エイワスは3種類のヒーローの1つ「過去に大きな過ちを犯し、その罪に苦悩しながらも正しい道を歩もうとする者」とし、彼が「悪(闇)」を自称するのは「善(光)」を希求することへの裏返しと評し、そこが善悪を重視しない上条との差ともしている。ロシアで再び上条に敗れた後は、善悪の価値観に拘り続けていたことが間違いだったと悟って、それらに囚われない行動力を持つようになり、さらに学園都市へ帰還後は平穏な日常に馴染む覚悟と、上条のように「大切なものを守るため禍の中心へ飛び込み、正面からこれを打ち砕く」意思も持つようになる。当時のことは自分から勝手に色々諦め、馬鹿げた自己犠牲に走る行為だったと自省し、自分を大切にできない者に、大切な者を見つけて守り抜く力は宿らないと考えている。現在はよほどのことがない限り不殺を通しているが、過激なところは変わっていないため、常軌を逸した方法で敵を無力化しようとすることもある。様々な経験を経て、学園都市の歪みは、薄汚い大人達の利害や欲望だけが原因ではなく、街の頂点に立つ自分が第1位としてまともなビジョンを見せてやる事ができなかったためでもないかと思えるようになっている。
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