呂久の渡しとは? わかりやすく解説

小簾紅園

(呂久の渡し から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/19 07:03 UTC 版)

小簾紅園

小簾紅園(おずこうえん)は、岐阜県瑞穂市にある公園、史跡である。

概要

1861年文久元年)孝明天皇の妹である皇女和宮徳川家茂に嫁ぐ折、呂久川(揖斐川)を御座船で渡った際に「落ちて行く 身と知りながら もみじばの 人なつかしく こがれこそすれ」の和歌を詠んだという[1]。このことを記念し、1929年(昭和4年)4月26日に開園した[1]和宮が詠んだ和歌の歌碑(東伏見宮妃周子の筆)を中心に日本庭園として整備されている。楓を中心に多くの樹木が植えられ、紅葉の名所である。[要出典]

和宮の遺徳を偲び、毎年、4月の最終日曜日(平成28年度までは4月26日)に春の例祭(神式)、10月26日に秋の例祭(仏式)がそれぞれ行われる[1]1976年(昭和51年)10月の大祭は皇女和宮百年祭として[1]秩父宮妃勢津子を招いて行われた[1]

1970年(昭和45年)巣南町(現・瑞穂市)の指定史跡となる。

呂久の渡し

  • この地にはかつて呂久川(揖斐川)が流れ、1580年天正8年)に織田信忠により呂久の渡しが開設される。この呂久の渡しは江戸時代には中山道の渡船になっている。
  • 1861年(文久元年)、公武合体のために皇女和宮が徳川家茂の元に嫁ぐために、中山道で江戸に下ったさい、旧暦10月26日に呂久の渡しで呂久川を渡る。このさい、警護を行った大垣藩は御座船10隻を艤装し、和宮の旅情を慰めたという。御座船の玉簾の中から対岸(東)の馬淵家の庭の紅葉したを見た和宮は、その美しさに「落ちて行く 身と知りながら もみじばの 人なつかしく こがれこそすれ」の和歌を詠む。
  • 1925年(大正14年)に呂久の渡しは、河川改修工事により川の流れが直線化され、揖斐川が東へ300mへ移動したため廃止となったが、この和宮の遺徳を偲び、この呂久の渡しの跡地を中心に、和宮が見た楓の庭を含めた地域を公園にする計画が持ち上がる。これが小簾紅園となる。

所在地

  • 岐阜県瑞穂市呂久
瑞穂市内では呂久地区のみ、揖斐川の西岸に位置する。

交通

出典

  1. ^ a b c d e 和宮例祭|瑞穂市魅力発信サイト”. www.city.mizuho.lg.jp. 瑞穂市. 2023年2月19日閲覧。

呂久の渡し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 02:33 UTC 版)

小簾紅園」の記事における「呂久の渡し」の解説

この地にはかつて呂久川揖斐川)が流れ1580年天正8年)に織田信忠により呂久の渡しが開設される。この呂久の渡しは江戸時代には中山道渡船になっている1861年文久元年)、公武合体のために皇女和宮徳川家茂元に嫁ぐために、中山道江戸下ったさい、旧暦10月26日に呂久の渡しで呂久川を渡る。このさい警護行った大垣藩御座船10隻を艤装し、和宮旅情慰めたという。御座船玉簾の中から対岸(東)の馬淵家の庭の紅葉した見た和宮は、その美しさに「落ちて行く 身と知りながら もみじばのなつかしく こがれこそすれ」の和歌詠む1925年大正14年)に呂久の渡しは、河川改修工事により川の流れ直線化され揖斐川東へ300m移動したため廃止となったが、この和宮遺徳を偲び、この呂久の渡しの跡地中心に和宮見たの庭を含めた地域公園にする計画持ち上がる。これが小簾紅園となる。

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