名誉学位および反対運動
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「フィリス・シュラフリー」の記事における「名誉学位および反対運動」の解説
2008年5月1日、セントルイスのワシントン大学理事会は2008年の卒業式で彼女に名誉学位を授与すると発表。しかしその直後、彼女の反フェミニスト志向を非難し、男女平等無効化に批判する学生や教授から異議を唱えられた。14名の法学部教授は「シュラフリーのキャリアは『政治的目標の追求における反知性主義』として明らかである」と苦情を記した。理事会の名誉学位委員会が満場一致で賛成し、委員会の5名の学生メンバーは、候補者名簿の5名の受賞者に投票しなければならず、最終投票ではシュラフリーを選ぶことは間違いだと感じたと訴えた。『The Nation 』誌のカサ・ポリットはこの決定に批判し、「無数の狂気じみた極右の陰謀理論のプロモーター」で女性の人権の敵であると非難した。 卒業式まであと数日という頃、ワシントン大学総長Mark S. Wrighton は彼女の名誉学位に関する大学理事会の決定について以下のように語った。 「 名誉学位授与について、大学はシュラフリー氏の見解や意見を承認するものではない。その人生や業績がアメリカの人々に大きな影響を与え、彼らの価値観について彼らの見解を述べ発信し人々のよりよい生活を送る支援をする多くの状況により議論や論争が広く行なわれた大学卒業生と認められるものである。 」 2008年5月16日の卒業式でシュラフリーは名誉文学博士号を授与された。彼女の名誉学位授与の撤回を求める抗議者は教授や学生から支持されていた。授与式の最中、14,000名の出席者のうち卒業生の3分の1、教授を含む何百名もの人々がシュラフリーへの抗議のために静かに立ち上がり背中を向けた。式の数日前、彼女の名誉学位に反対する学生に対し彼女は「負け犬集団」と呼んだ。またクリス・マシュウズ以外、彼女を含み名誉学位受賞者は誰も式典でスピーチすることはなかった。
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