名称にまつわる伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 11:56 UTC 版)
キルク・キズの名称は「四十人の娘たち」を意味するが、由来は不明である。 その中の一つに、モンゴルの女戦士40人の話がある。彼女らは剣を振り回し、ガヴァル GavharまたはGulaim(出典による)という美しいアマゾネスに導かれていたという話がある。彼女たちは、他の遊牧民族による襲撃に対して四十日と四十夜、城を守ったという伝承がある。戦いの終盤、重傷を負ったガヴァルは敵のリーダーに一騎打ちで挑んだと伝えられており、その美しさと勇敢さに感銘を受けた敵将は、軍に退却を命じる前に彼女に許しを請うたという。 別の出典では、当時テルメズを治めていたパーディシャーには四十人の娘がいたと伝えられている。スーフィーの賢者の来訪は、この貴族の相談役であるムッラーたちの間でパニックを引き起こした。その賢者は預言者ムハンマドの教えをよりよく知っていたからである。その後、聖職者たちは賢者についての中傷的な噂を広め、パディシャは最終的に賢者を火刑に処した。40人の娘たちが沐浴をしているときに、賢者の灰がアムダリヤ川に注がれ、その後、彼女たち全員が妊娠していることが判明したため、父親の怒りを買い、彼女たちを城塞に閉じ込め、そこで40人の男子を出産したとされている。 別の伝説によると、この名前はキルギスの始祖である40人の母親を指していると言われている。また、40人の乙女が中央アジアの魂を宿したという伝説もある。
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