同じ名で呼ばれる武器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 07:14 UTC 版)
「モーニングスター (武器)」の記事における「同じ名で呼ばれる武器」の解説
ホーリーウォータースプリンクラー(英語:holy water sprinkler) 基本的にはメイスの別称として用いられる。この名で呼ばれるのはある種のブラックユーモアであるが、要するに頭上にメイスの一撃を加えるとあたかもスプリンクラーが水を吹くように血液が飛び散るさまを言い表したのだとされる。こうした武器は特に聖職者の間で愛用された。当時の聖職者は騎士階級出身者も多く、彼らは僧職にありながらも戦場に立つことも多かった。代表的な例としては『ローランの歌』の大司教テュルパン、ウィリアム征服王の異母弟でバイユー司教のオドがいる。彼らがこうした武器を好んだのは、剣と異なり相手を殴打しても「血を流す機会が少ない」からであった。 ゴーデンダッグ(英語:goedendag、別名:godendac、godendard、godendart) ゴーデンダック、ないしヘーデンダーハなどとも呼ばれるこの戦棍はフランドルの歩兵が使用したものとして名高い。右のレリーフにあるように、木製の柄に金属のスパイク(通常は一本)を取り付けたもので、柄は先端になるほど幅が太くなり、ほぼ円錐形に近い形状をしている。長さも1m前後あるため、歩兵に対してはもちろん、馬上の騎士にも攻撃ができるようになっている。コルトライク(クールトレ)の戦いでフランドル軍が使用したのちは、この武器はフランドル兵の代名詞的存在となった。 しかしゲーデンダークにはもう一つ候補となるものがあり、フィレンツェの商人の記録では、「槍のような握りに棘のついた殻竿のような」武器であるとしており、こちらはフレイルに近い形状をしているものと思われる。
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