各国語での事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 14:44 UTC 版)
例えば英語では、Japan に住む人々のことを Japanese と呼ぶ。このような事例はヨーロッパ各国の言語で多く見られる。英語やフランス語では「~人」は頭文字を大書する。demonym という語の用例は1893年版のオックスフォード英語辞典で確認できるが、広く用いられるようになったのは1997年にメリアム・ウェブスターの編集者だったポール・ディクソンがLabels for Localsという本を出版してからのことである。 イタリア語においては、自治体の最小単位であるコムーネをはじめ、コムーネ内の各地域に対しても独自の呼び方が存在する。これは地域に対する所属意識を高めるのにも貢献している。例えば、ローマでは romano (ロマーノ)となり、全体を指す場合はその男性複数形の romani (ロマーニ)を使用する。外国に対しては、イギリス人は inglese、ドイツ人は tedesco などがある。また、イタリア語では住民の呼称は、そのままその地域の言語や方言の呼称となったり、地域の物を表すための形容詞にもなる。前述のロマーノは「ローマ方言」を指すし、ペコリーノ・ロマーノと言えば、ローマのペコリーノ(チーズ)を表す。
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