各国王宮の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)
金波宮(慶) 高く屹立し層をなした峰の斜面や断崖に、あるいは中空に張り出すように楼閣が建っている。何代か前の王が建てた玻璃宮がある。宙に浮いた橋がある。 玄英宮(雁) 中央に険しい山を配した島のような地形の崖に無数の建物が配されている。峰に黒い屋根が続いている。尚隆が登極する前は金銀の輝く壮麗な宮城だったが、現在は華美なところがなく、『幽玄の宮』などと呼ばれる。山には奇岩が続き、岩肌には樹木が枝を張り出し、細い滝がいくつも見える。その山の崖に、まるで山を取り込んだ巨大な城のように建物を縦横に回廊が繋いで一つの建築物を構成している。 白圭宮(載) 湾を抱き込むようにして馬蹄形に広がる。大きな入り江に面して無数の建物がある。壁や柱、手すりに至るまでが白、屋根は蓬廬宮のそれよりも濃い紺。 驕王は煙水晶や紫水晶など5種類の水晶の庭を造ろうとしたが、彼の崩御により水晶の庭だけが完成した状態で他の庭の造営は中止された。驍宗が登極した際にはそれぞれの水晶の四阿が残っていた。 雨潦宮(漣) 重嶺山は鴻基山よりも起伏に乏しく、なだらかな広い山頂を持っており、そこに広がる王宮の建物は白圭宮よりも大きく、ゆったりと配置されていて、その間を冬でも豊かな緑が埋めている。建物はどれも開口部が多く、回廊や四阿は壁を持たないものが多い。複雑な幾何学模様を描く池のあちらこちらには橋が架かり、その周辺に四阿や露台が集まっている。 長閑宮(才) 丹塗りの柱に白い壁。窓には透き通った玻璃の板が入っており、扉の取っ手はことごとく金。床は細工彫りされた石を貼り詰め、その所々には色鮮やかな陶器の床石がはめこまれている。 清漢宮(奏) 山頂に蛇行して延びる。山の山頂というよりも雲海に浮かぶ大小の島で成り立っている。白い石で出来た建物の多くは島から溢れ、雲海上に張り出し、そこに同じく白い無数の橋や回廊が架かってそれをつなぎとめている。園林も水上にある。
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