召集令状の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 00:10 UTC 版)
帝国陸海軍の召集のうち召集令状等はその色から赤紙などと呼ばれた。陸軍省による召集の大半において赤色が使われた。当初は真っ赤だったが、戦時の物資不足による染料の節約で次第に地色が薄くなり、実際に太平洋戦争で多くの人が目にしたのはピンク(淡紅色、桃色、鴇色)である。なお、海軍省による召集でも似た系統の色が使われたため、陸海両軍の令状を混同して赤紙と表現することも多い。 以下は召集令状の各色・種類である。 赤紙=陸軍省による充員召集、臨時召集、帰休兵召集、国民兵召集、補欠召集 白紙=教育召集、演習召集、簡閲点呼 青紙=防衛召集 紅紙=海軍省による充員召集 青紙の「防衛召集」とは、空襲などの際に国土防衛のため、予備役・補充兵役・国民兵役(在郷軍人と呼ぶ)を短期間召集すること。 赤紙の充員召集・臨時召集・国民兵召集令状のうち、国民兵召集の区分は1941年(昭和16年)11月15日の陸軍召集規則の改正により廃止された。以降は充員召集と臨時召集に集約されており、現存する赤紙の多くは臨時召集のものである。 詳細は「召集#日中戦争(支那事変)以後」および「兵 (日本軍)#召集」を参照 用紙は、縦15.5cm、横25.7cm。黒のインクで印刷され、紙の厚みが半紙のように薄い。
※この「召集令状の種類」の解説は、「召集令状」の解説の一部です。
「召集令状の種類」を含む「召集令状」の記事については、「召集令状」の概要を参照ください。
- 召集令状の種類のページへのリンク