古代ミノア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:13 UTC 版)
ミノス ミノア王国の14歳の病弱な少年王。名前の由来はギリシア神話でクレタ島を統治していたというミノス王。黒いソバージュヘアを後ろで一纏めにした、気弱で優しい少年。長く過換気症候群という病を患っていたが、王国に招いたキャロルの看病の甲斐あって完治する。しかしそれをきっかけとしてキャロルを想うようになったあまり、ミノスを長く従えていた母親―王太后により昏迷状態にされたキャロルを強引に妃にしようとしたが失敗する。 アトラス ミノア王国の隠された第一王子。ミノスの兄。名前の由来はギリシア神話の巨人アトラス。黒く波打つ長髪に大きな体、不可思議な肌の色をしたその醜い姿のために出生を秘され、ミノア王国地下でラビリンスのミーノータウロスのように暮らす王子。キャロルに恋し求愛するが、拒まれたことで逆恨みし、執拗に付け狙う。またキャロルの夫であるメンフィスのことも同様に狙っている。マカオーンという名の巨大な イルカと意思疎通を図ることが可能で、騎乗及び斥候として使役している。 王太后 ミノスとアトラスの母。病弱な王に代わり海洋王国ミノアを治める女性。女性でありながら政治的手腕に長け、強大な海軍及び守護神として活躍するアトラスの助力もあって、エーゲ海の支配者として君臨していた。当初はミノスの病気を治してもらったことに対し、純粋に感謝していたが、ミノスの恋心を知り、また次第にキャロルの叡智を惜しむようになり、メサラ大臣を抱き込み、キャロルをミノスの妃とするよう画策する。キャロルを力づくで妃にし、強力な海軍を盾にメンフィスと堂々と渡り合えとミノスを焚き付けるも、弟同様にキャロルに想いを寄せるアトラスの逆鱗に触れ、重傷を負う。 フオティア ミノスの世話係で、王太后お気に入りの貴族の娘。ミノスを慕っている。ミノスに毒を盛ったとの濡れ衣を着せられて処刑されそうになったが、キャロルに助けられる。地下牢に再度繋がれるがその後どうなったかは分からない。 ユクタス ミノアの将軍。特徴的な髪形の大男であり、豪勇で知られる。武術の達人であるイズミル王子とも互角に立ち回るなど作中屈指の力を誇る。恐ろしげな容姿とは裏腹に生真面目で真摯な性格であり、キャロルに対しても神の娘と敬意を払っている。塩の海の神殿から助け出したばかりの瀕死のキャロルをメンフィスの所へ送り届けることなく、無理にでもミノアへ連れて行こうとする同胞のニヒタ達を押し留めたり、キャロルをミノスの妃にしようとする王太后の企みに否を唱えるなど、至って善良。ただし事情を知らないメンフィスからは、キャロルを厄介ごとに巻き込んだ張本人、疫病神と嫌われ、その後の接触をことごとく妨害されている。
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