古代ギリシア美術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 17:39 UTC 版)
古代ギリシアの哲学者達は、美術を「熟練した洞察力と直感を用いた美的な成り行き」として定義している。そこで、絶対的な美の基本は見るものをどれくらい感動させられるか、という点にある。その結果、ギリシアの芸術作品は、完璧な美を備えている神々の姿をとった彫刻が多い。 ギリシア彫刻の発展はアルカイック期、クラシック期、ヘレニズム期に分けられる。アルカイック初期の彫刻には、両手を腿に当てた直立したほぼ左右対称的な彫刻があり、エジプトの影響が見られる。これらの特徴は次第に消えていき、クラシック期、ヘレニズム期には、自然主義的で、動作に富む非対照的な彫刻が創られた。後期には顔の表情があまり表れなくなるが、これは当時の考えであった、「人間的感情を公で出すのは野蛮である」に基づくものである。 これら古代ギリシアの美術は、ローマ美術やオリエントの美術に大きな影響を与え、またオリエントの美術の影響も受けている。
※この「古代ギリシア美術」の解説は、「ギリシア美術」の解説の一部です。
「古代ギリシア美術」を含む「ギリシア美術」の記事については、「ギリシア美術」の概要を参照ください。
- 古代ギリシア美術のページへのリンク