古代における同種の表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 09:29 UTC 版)
「鍋がやかんを黒いと言う」の記事における「古代における同種の表現」の解説
古代ギリシアでは、蛇と蟹(英語版)がほぼ同じことを意味しており、そこでは批判者が、自らもしている振る舞いを他人がしているとして告発する。その初出は、スコーリオン(英語版)と呼ばれる酒飲み歌のひとつで、紀元前6世紀末か紀元前5世紀初頭に遡る。この寓話は、アイソーポスが作ったとされるいわゆる「イソップ寓話」のひとつであり、母蟹がその子蟹にまっすぐ歩きなさいと言ったところ、子蟹がどうすればできるかお手本を見せてと返した、というものである。 紀元前500年ころにアラム語で書かれた「アヒカル物語(英語版)」では同じ話が表現を変えて語られている。「キイチゴの木がザクロの木のもとへ行き、「何でお前は自分の実に触ろうとする者を棘でひどく刺しているんだ?」と言った。ザクロの木はキイチゴに答えて「お前は触ろうとする者にとってはトゲだらけじゃないか」と言った。」。 マタイによる福音書第7章3節から5節には、山上の垂訓の中で、自らの過ちよりも小さな過ちを犯した者を批判することを諌めた、「なぜ、兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある梁を認めないのか」という言葉がある。(ちりと梁)
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