古代における概念の展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 14:52 UTC 版)
「カトリック (概念)」の記事における「古代における概念の展開」の解説
カトリック(普遍、公同、普公)の語がキリスト教に最初に導入されたことが確認できる例は107年ころアンティオキアのイグナティオスがスミリュナの教会に宛てた手紙の中にあり、「イエス・キリストのいるところに、カトリック教会がある。」と述べている。 語源的な「カトリック」はギリシャ語の「普遍的」「世界的」と言う意味の形容詞であるカトリコス(ギリシア語: καθολικός)に由来し、さらにこの「カトリコス」は、ギリシャ語の「一般的に」や「全体的に」という意味の「カトルー(kath'holou)」に由来する。「一者における全体」(カタ・ホロン)の合成語が「カトルー」である。そして三世紀以降「カトリック」は教会の一つの特徴としてあらわされ、エルサレムのキュリロス(315年頃 - 386年)においては「普遍的」といった意味よりも「正統的」の意味で用いられている。
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