収集資料の特色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 10:00 UTC 版)
「草津町立温泉図書館」の記事における「収集資料の特色」の解説
「町の本棚」を運営方針に掲げており、赤ちゃんから高齢者まで使える図書館を目指している。そのため資料収集では、日常的に使う本から調べものや学習に役立つ本まで幅広く収集している。特に郷土資料と、国立療養所栗生楽泉園が町内にあることからハンセン病療養所に関する資料の収集に重点を置いている。貸出利用が多い図書は、文学、着物の着付けなどの旅館業関係、温泉関係である。 郷土資料は温泉、スキー、高山植物、火山に関する資料を集めている。これらは学術研究に堪えうるレベルから観光に役立つものまで幅広い。ハンセン病療養所に関する資料では、栗生楽泉園そのものに関する資料のほか、入所者の出版物まで収集している。郷土資料・ハンセン病関係資料は他の書棚とは別置きであるが、特に見出しなどは設けていない。温泉関係資料は約2,000冊、ハンセン病関係資料は約500冊あり、どちらも日本国内屈指の規模である。また資料を保有するだけでなく、2017年(平成29年)6月13日に新島学園高等学校の生徒がハンセン病の歴史について学びに草津町を訪問した際には、司書の中沢孝之がガイド役を務めている。 図書の購入先は、草津町内の書店2軒と町外の1軒である。出張で東京へ行く際に選書を兼ねて書店を訪ね、草津に戻って地元書店に本を発注するという。また民間の機械可読目録(MARC)を使わず、書誌情報の登録、図書のNDC分類、本の装備はすべて図書館員が行っている。これは1988年(昭和63年)の開館以来のこだわりであり、「一味違った図書館」を目指すという草津町立温泉図書館の意気込みを示すものである。
※この「収集資料の特色」の解説は、「草津町立温泉図書館」の解説の一部です。
「収集資料の特色」を含む「草津町立温泉図書館」の記事については、「草津町立温泉図書館」の概要を参照ください。
- 収集資料の特色のページへのリンク