反論、異論、評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 06:32 UTC 版)
日本の対外膨張戦略の連続性を重視する歴史認識に基づく名称であるが、この連続史観への反論もあり、満州事変から盧溝橋事件までの4年間は大規模な軍事行動が行われていないことや、満州事変はそれまでのヴェルサイユ体制の終わりであって、満州事変〜日中戦争〜太平洋戦争を一体のものとみなすことには批判もある。また、正味13年11か月を15年とすることへの異論もある。 このほか、ペリー来航から大東亜戦争(太平洋戦争)までをアジアに侵略してきた白人勢力に対する日本の反撃として一体のものとする林房雄の「東亜百年戦争」、日清戦争から太平洋戦争までを一体のものとする本多勝一の「50年戦争」といった見解・呼称があり、猪木正道は、近代化に成功した日本が軍国主義化をすすめた展開を日清戦争から日中戦争までとみなしている。江口圭一は、日露戦争から太平洋戦争直前までの期間を、1. 日露戦争から第一次世界大戦まで(1905-1918年)の14年間、2. 1919-1931年の満洲事変までの12年間、3. 1931年の満洲事変開始から1941年の対英米戦争までの11年間、の三つの時期に区分している。
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