反応炉の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 18:53 UTC 版)
ITERの反応炉は主に以下の装置類から構成される。 炉壁ブランケット: 炉壁の最前線で冷却・燃料生産・遮蔽の役割を担う400-700個ほどのセグメントと呼ばれるタイル状のコンテナ ダイバータ: 炉壁の最前線下部でプラズマ中の不純物を捕らえる 真空容器: ブランケットやダイバータの背後に控える壁 超高真空を保つ ポート: 炉壁に開けられた開口部 ブランケットやダイバータの交換装置やテスト装置の出入り口となる 超伝導電磁石センターソレノイドコイル: 6個が鉛直に重なって1本のコイルとなる トロイダルフィールドコイル: 300トンx18基。D字形のコイルで、1基ごとの高さ16.5メートル、幅9メートル。製造費は1基あたり約100億円。2020年、三菱重工明石工場で製作されてフランスに輸出された。 ポロイダルフィールドコイル: 6本の円形コイル 最大直径24.7m 超電導線:Nb3Sn 超伝導素線(高温超伝導ではない。直径0.83mm)576本と同寸法の銅線288本の撚線。古河電工で製作された。 プラズマ加熱装置高周波加熱装置: 中性粒子入射装置(負イオンビーム入射装置): 支持体 電力供給システム(超伝導電磁石、プラズマ加熱装置、冷却システム、その他) 冷却システム(炉壁関連、超伝導電磁石) 燃料供給システム 燃料回収システム 超高真空排気装置 各種センサー類 および 制御機器類 遠隔操作炉壁交換装置又はロボット 建物
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