反乱の再発とパルミラの破壊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 07:09 UTC 版)
「パルミラ帝国」の記事における「反乱の再発とパルミラの破壊」の解説
アウレリアヌスは、パルミラの街自体は残し、サンダリオンという者が率いる600人の弓兵を治安部隊として駐留させた。防衛設備は破壊され、ほとんどの軍装備は没収された。ゼノビアとその重臣たちはエメサに連行され、裁判にかけられた。ほとんどの高官は処刑されたが、ゼノビアとウァバッラトゥスのその後は不明である。 273年、パルミラで市民セプティミウス・アプサイオスが率いる反乱が起き、メソポタミア総督マルケリヌスに帝位簒奪をそそのかした。しかしマルケリヌスは、交渉を長引かせながらローマの皇帝に事の次第を通報した。しびれを切らした反乱軍は、ゼノビアの親族セプティミウス・アンティオクスを皇帝に擁立した。アウレリアヌスは再びパルミラに侵攻し、元老院格のセプティミウス・ハッドゥダンを中心とする市内の支持者の協力も得てパルミラを制圧した。 アウレリアヌスはアンティオクスを助命したが、パルミラの街は徹底的に破壊された。価値あるモニュメントは皇帝のソル神殿の装飾のために持ち去られ、建物は打ち壊され、住民は棍棒で打たれ、パルミラで最も神聖なベル神殿は略奪された。
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