反ツチ感情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 17:42 UTC 版)
「グレゴワール・カイバンダ」の記事における「反ツチ感情」の解説
服部正也は著書『ルワンダ中央銀行総裁日記(増補版)』の中で、「カイバンダ大統領の夫人も、ハビャリマナ大統領の夫人もツチ族である」と書いている。ただし、その情報の出所は書かれておらず不明である。なお、服部のこの文章のうち少なくとも、ハビャリマナ大統領夫人がツチである、という言明は誤りであると見られる。 一方で、カイバンダ政権下においては、植民地時代に広がったハム仮説(ツチを外来の征服民族とする仮説)を根拠に、ツチを排除する政策が取られた(ただし、同政権の閣僚や政府高官にはツチも多く残留している)。 カイバンダの反ツチ感情は、いくつかの談話の中に残されている。例えば、1963年3月11日に発表されたメッセージは次のようなものである。「お前達の中には、民主的なルワンダで平和に暮らしているお前達の兄弟に害をなしている者がいる。(中略)お前達が武力でキガリを奪取したとしてみよう。お前達が最初の犠牲者になるであろう混乱がどれほどのものになると推し量るつもりだろうか。(中略)それはツチという人種の完全な終わりになるであろう。」さらに1年後に発表された談話では、ツチが再び政治的権力を手に入れようとするならば「ツチという人種は全て消滅するであろう。」と述べられている。
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