原子力発電広報活動と、それにまつわる批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 01:33 UTC 版)
「鈴木義司」の記事における「原子力発電広報活動と、それにまつわる批判」の解説
鈴木は1970年前後から、長く電気事業連合会(電事連)の新聞広告を描いたほか、東京電力のパンフレットにおけるカットやイラスト、通商産業省立地センターの『暮らしとエネルギー』誌で原発についての肯定的なルポルタージュ漫画を描くなど、20年以上にわたって電力産業、とりわけ原子力発電所関係の仕事をおこなった。また、「漫画集団」系列の代理店「漫画社」から、原発推進キャンペーン用の無料パンフレット『鈴木義司の原子力発電を考える』を発行した。 反原発の立場から漫画家の立場を問う告発記事を連載した漫画雑誌『COMIC BOX』によれば、鈴木は漫画界における原子力発電広報の中心的人物であったという。鈴木は「漫画社」として請け負った原発広報の仕事を、富永一朗、園山俊二、馬場のぼる、やなせたかしら漫画家仲間に声をかけ、年間150万円の看板料で描いてもらったという。旧制専門学校卒で「物理的思考ができる」と自負する鈴木は、同誌のインタビューに応じ、事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所と日本の原発の構造は違うために大事故は起こらない、爆発することも放射性物質が外に漏れることもないと断言し、「広告の仕事をしなければ食っていけない」「(広瀬隆について)データが全部インチキ」と発言している。
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