単相交流との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/30 01:50 UTC 版)
単相交流に比べて二相交流の利点は、自己始動電動機を単純にすることができることである。初期の電気工学では、交流の位相が完全に分離された二相交流を解析、設計することは容易であった。1918年に対称座標法(英語版、ドイツ語版、スペイン語版、フランス語版)が発見されるまで多相交流の不均衡な負荷を説明するのに便利な数学のツールは存在しなかった。二相交流により回転磁界を生み出し、電動機を始動することができる。単相交流では、開始手段を追加することにより始動トルクを得られる。二相誘導電動機は、単相用コンデンサー始動式誘導電動と同じような構造をしている。二相誘導電動機は、2つの巻線のインピーダンスは同じであるが、単相用コンデンサー始動式誘導電動は、その2つの巻線のインピーダンスが異なる。単相モータは、始動性能を犠牲にすることなく、コストを低減することができる。実際、いくつかの単相コンデンサ始動型電動機あるいはコンデンサー誘導電動機は、二相あるいは三相誘導電動機より優れた始動特性を有している。
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