二相交流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/25 06:58 UTC 版)
二相交流(にそうこうりゅう、Two-phase electric power)は、 20世紀初頭の多相交流電気を配電するシステムであり、電圧の位相が90度、つまり1/4周期ずれた2組の交流電気である。通常は、4本の電線で各相の電気を送電するが、1本を共通線にし、3本の電線で送電した場合もある。その時、共通線は、他の電線より太い電線を使用した。初期の二相交流発電機は、2つの回転子と界磁の組合わせを持ち、二相電気を取り出すためにそれぞれの巻き線は並置されていた。1895年にナイアガラの滝にて二相発電機が設置され、それは、当時世界最大であった。21世紀の時点では、二相交流は三相交流に置き換えられ、三相交流から単相交流を作り出す過程での利用や、20世紀に作られた鉄道車両車載機器を除き、産業では使用されていない。
- ^ Figure 1253 from the 1917 Hawkins Electrical Guide
- ^ Terrell Croft and Wilford Summers (ed), American Electricans' Handbook, Eleventh Edition, McGraw Hill, New York (1987) ISBN 0-07-013932-6 page 3?10, figure 3?23
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