半濁音の現れる場所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 08:00 UTC 版)
おおむね以下のように分類できる。 漢熟語 漢熟語において、「〜ん」または入声音「〜つ」「〜ち」「〜ふ」の後に「は行」音が来る場合。 また数詞に関しては例外的に、「~く」(「六=ろく」「百=ひゃく」)の後でも半濁音が現れる。 おん+ふ→おんぷ(音符)、はつ+ひょう→はっぴょう(発表)、いち+ほん→いっぽん(一本)、がふ+へい→がっぺい(合併) など。 なお、「〜ふ」については、本来の音が失われて後、特に近代以降に用いられ始めた熟語においては、この限りでない。例:ごう+ほう→ごうほう(合法) 外来語 近代以降大量の外来語を受け入れ、パ行音も広く使われている。 擬声語 擬声語は前述の棲み分け規則に対する例外であり、和語でありながら、語頭のパ行音が頻繁に現れる。 ぱさぱさ、ぷるぷる、ぽたぽた など。また、ぽっかり、ぴったり、ぽろり など。 派生語としてパクる、ピリ辛 など。 なお、以下の同系語同士を比較されたい。ぴかぴか - 同系語「光」「光る」は半濁音を持たない ぴよぴよ - 同系語「ひよこ」は半濁音を持たない ぱたぱた - 同系語「旗」「はためく」は半濁音を持たない 促音便由来のもの 「動詞+動詞」の合成語において、「き/し/ち/り/ひ+は行」が「っ+ぱ行」に変化している例がある。 引き張る→ひっぱる、掻きほじる→かっぽじる、差し引く→さっぴく、ぶち放す→ぶっぱなす、酔ひ払ふ→酔っぱらう など その他 以上の他にも、葉っぱ、尻尾、おっぱい、しょっぱい、あけっぴろげ、ハンパ など、また接尾辞的な「〜っぽい」や「〜っぱなし」など、日常語を中心に一定数存在する。 これらの大部分は、くだけた場面でのみ使われる俗語的な語彙である。和語においては、通常、慮る(おもんぱかる)のように、「っ」または「ん」の後に現れる。しかし、「天晴れ(あっぱれ)」「専ら(もっぱら)」など合成語の音便に由来しないものもごく少数存在する。
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