午前Ⅱ試験の各分野の出題傾向の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 05:02 UTC 版)
「高度情報処理技術者試験」の記事における「午前Ⅱ試験の各分野の出題傾向の特徴」の解説
コンピュータシステム 「コンピュータ構成要素」「システム構成要素」はシステムアーキテクト試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験で出題対象となっている。特にエンベデッドシステムスペシャリスト試験では「ハードウェア」「ソフトウェア」も出題対象となっており、スキルレベル4かつ重点分野であるため難易度も高い。 データベース データベーススペシャリスト試験では出題比率が高く、例年20問程度出題されており、スキルレベル4かつ重点分野であるため難易度も高い。この他、システムアーキテクト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験、情報処理安全確保支援士試験でも出題対象となっている。 コンピュータネットワーク ネットワークスペシャリスト試験では出題比率が高く、例年15問程度出題されており、スキルレベル4かつ重点分野であるため難易度も高い。情報処理安全確保支援士試験でもネットワーク分野の出題比率が比較的高くなっており、例年5問程度出題されている。この他、システムアーキテクト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験でも出題対象となっている。 情報セキュリティ 2014年(平成26年)以降、全ての試験区分で出題対象となっている。特に情報処理安全確保支援士試験(旧・情報セキュリティスペシャリスト試験)では例年15問程度出題されており、スキルレベル4かつ重点分野であるため難易度も高い。ネットワークスペシャリスト試験でもセキュリティ分野の出題比率が比較的高くなっており、例年5問程度出題されている。 情報処理安全確保支援士(情報セキュリティスペシャリスト)試験以外の試験区分では、各試験区分の人材像にとって関連性の強い知識項目を中心に出題される(例えば、ネットワークスペシャリスト試験ならネットワークに関連したセキュリティ技術について、データベーススペシャリスト試験ならデータベースセキュリティやアプリケーションセキュリティについて、エンベデッドシステムスペシャリスト試験なら制御システムやIoTシステムのセキュリティ評価について、システム監査技術者試験ならセキュリティ評価基準について、など)。 情報処理推進機構(IPA)は、2020年(令和2年)度の試験よりすべての試験区分でセキュリティ分野を重点分野とすると発表している。 開発技術 システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、システム監査技術者試験、情報処理安全確保支援士試験で出題対象となっている。特にシステムアーキテクト試験では出題比率が高く(例年10問以上出題される)、スキルレベル4かつ重点分野でもあるため難易度も高い。 マネジメント系 プロジェクトマネージャ試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験、情報処理安全確保支援士試験で出題対象となっている。「プロジェクトマネジメント」はプロジェクトマネージャ試験で、「ITサービスマネジメント」はITサービスマネージャ試験で、「システム監査」はシステム監査技術者試験で出題比率が高くなっており(例年10問以上出題される)、スキルレベル4かつ重点分野でもあるため難易度も高い。 ストラテジ系 ITストラテジスト試験ではシラバス全体から幅広く出題されており、特に「経営戦略マネジメント」の出題比率が高く、例年10問以上出題されている(スキルレベル4かつ重点分野でもあるため難易度も高い。)。この他、システム戦略や企画に関する問題はシステムアーキテクト試験やプロジェクトマネージャ試験で、企業活動や法務に関する問題はプロジェクトマネージャ試験やITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験でも出題対象となっている。 2020年度(令和2年度)春期試験より、「ビジネスインダストリ」がエンベデッドシステムスペシャリスト試験の出題対象に含まれる。「ビジネスインダストリ」は、民生機器・産業機器などIoT関連知識を含む領域である。
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