午前に行われる決勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 01:14 UTC 版)
「2008年北京オリンピック」の記事における「午前に行われる決勝」の解説
本来のオリンピックなどの大きな国際大会ならば、決勝は午後に行われ、選手達もそれに備えて午前に準備をする。しかし、北京オリンピックでは、競泳の全種目、体操の団体総合・個人総合の決勝が、午前中に行われた。 その背景には、アメリカのテレビ局の強い要求がある。アメリカ国内における北京オリンピックの放映権はNBCが獲得し、同局が支払うテレビ放送権料は北京オリンピック運営費全体の半分近くを占めているため、同局がその費用を支払わなければ、大会の開催は不可能とも言われた。アメリカでは競泳・体操の人気が高く、高い視聴率を見込めるため、NBC側は国際オリンピック委員会 (IOC) に対し、アメリカで夜の時間帯に生中継できるように、決勝を北京時間の午前中に実施することを要求した。同じく東アジアで開催された20年前のソウルオリンピックでも、当時人気の高かった陸上競技で同様の措置が取られた。 IOC側は「(アメリカ国内の)多くの人に喜んでもらえるプランになった。」とコメントした。 しかし一方では、アメリカの傲慢な姿勢に対する批判も根強く、ヨーロッパにおける中継の窓口である欧州放送連合が決定に抗議したほか、各国の競技団体の中にも「選手の体調に悪影響を与えるおそれがある」とする意見があった[要出典]。
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