区割り見直し(くわりみなおし)
いったん画定された選挙区であっても、人口の変動により一票の格差が生じる。そこで、人口格差を是正するため、議員定数を再配分したり、選挙区の区割りを変更したりすることになる。
有権者の一票は全国どこでも同等の重みをもつべきだという民主主義の原則により、一票の格差(議員1人当たりの人口格差)を縮めることが求められる。
しかし、現実には、一票の格差は年月の経過とともに必ず発生する問題である。特殊な事情にある参議院では最大で6.59倍もの格差が出たこともあった。衆議院小選挙区の場合でも、2倍以内に収めるのでさえ難題という状況である。
現行の制度が始まって以来初めての区割り見直しが行われる衆議院小選挙区については、10年に1度の大規模国勢調査に基づいて実施される。
10月1日に行われた2000年国勢調査の速報値が発表されたことを受け、区割り見直しがスタートした。衆議院選挙区画定審議会が新区割り案を1年以内に策定し、公職選挙法の改正を首相に勧告する。
区割りの見直しには、特定の政党や候補者に有利になるように画定するゲリマンダーの可能性が指摘されている。選ばれる側の議員にとっては、政治生活の存亡がかかっているだけに、手に汗を握って見守るしかない。
(2000.12.25更新)
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