北海道での設置が多かった理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:54 UTC 版)
「仮乗降場」の記事における「北海道での設置が多かった理由」の解説
北海道では人口密度が低く、本格的に鉄道駅を設置できる発達した集落が少ないことから、駅間距離が比較的長く、居住地と駅の距離も遠くなりがち(いわゆる陸の孤島)であった。このため、通学客や高齢者等の公共交通手段を必要とする利用者にとっては鉄道へのアクセスに難が生じており、改善の必要性があった。また、冬季に道路交通が遮断された場合における公共交通手段確保の見地からも、鉄道アクセスの向上が求められた。こうした、正式の駅を設置するほどの客は見込めないが、しかし無視できない需要があった背景から、道内では容易に作れる仮乗降場設置が進んだのである。1950年代中期からの北海道内への気動車導入進行(蒸気機関車牽引列車に比べて旅客扱い設備が最低限で済む)はその流れを推進した。 また、かつては信号場に勤務する職員が信号場併設の官舎に家族と一緒に居住する場合があった。北海道では鉄道以外に交通手段のない人里離れた場所に信号場が設置されている場合があり、官舎に居住する職員の家族が通学や買い物をするための乗降用として、信号場に併設する形で仮乗降場が設けられた例もある(例:古瀬駅)。
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