北海道での初期の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 02:54 UTC 版)
「国鉄7100形蒸気機関車」の記事における「北海道での初期の動き」の解説
一方、北海道では2号機関車である「辨慶」を札幌で保存しようということになった。札幌鉄道局工作課では廃車となっていた7103, 7107を除く6両の銘板を調査し、7100が1889年製の製造番号1010、7101が1880年製の製造番号369、7102が1884年製の製造番号643、7104が1882年製の製造番号488、7106が1885年製の製造番号672であると判明した(7105は銘板が失われていたため調査不能)。その後の聞取り調査により、7103が1882年製の製造番号487、7107が1889年製の製造番号1009であることがわかってきた。こうなると7105は、銘板はなくとも「義經」か「辨慶」のどちらかであることに間違いないはずなのだが、工作課ではなぜか7101を「義經」、7105を「信廣」と断定してしまった。「辨慶」は7102であるとしたが、製造年が合致しないため、7106「しづか」を保存することに決め、1929年(昭和4年)11月に日本製鋼所と「不要になった場合は、同量のくず鉄と交換で鉄道省が引き取る」旨の覚書を取り交わした。 北海道庁建設局に譲渡されていた7100, 7102は、1950年に用途廃止となって苗穂工場に送られ、7100は同年11月の北海道鉄道開通70周年記念展に整備の上展示されたが、7102は1952年に解体された。
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