動物・家畜の糞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 00:29 UTC 版)
鶏や牛といった家畜の糞は肥料として活用されてきた。多くの場合、自然に放牧することによってなされる。家畜の放牧地は交代で畑として利用され、放牧地であった時の家畜の糞が、そのまま肥料となる。放牧が乏しい今日の日本では、おがくずや藁と混ぜて、専用の発酵施設で臭気を抑えつつ肥料にして利用する。これらの有機肥料を使った農作物は、自然回帰のブームなどにより、近年[いつ?]の無農薬栽培や低農薬栽培などと並んで、高価な値段で出回っており、栄養豊富で味も良いと好評を博している。 南米ペルーや太平洋の島嶼などでは19世紀中頃まで、海岸沿いに生息するグアナイウという海鳥の糞が堆積し化石化してできたグアノが、窒素やリンを採取する資源として大いに利用され、ヨーロッパに輸出され、国の収入源になっていた。しかし、ナウルなど一部の産地では、海鳥由来の良質なグアノは採掘し尽くされ、資源として枯渇してしまった。近年[いつ?]では、洞窟などに密集して居住するコウモリの糞のグアノ化したものが「バット・グアノ」などの名称で、観葉植物用高級肥料として利用されている。
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