動物の胃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 16:05 UTC 版)
多くの動物も人間と同じ単胃を持つが、ヤギや牛などの反芻類や鳥類は複胃を持つ。複胃のうち食道に近い胃を前胃、遠い胃を後胃と呼ぶ。 反芻類の複胃は前胃(第一胃、第二胃、第三胃)と後胃(第四胃)に分けられ、第一胃と第二胃はあわせて反芻胃とも呼ばれる。第四胃だけが消化液を分泌する腺を持つ本来の胃(腺胃)である。第一胃から第三胃までは食道が発達したもので咀嚼した食物を発酵させ、第四胃における消化を容易にすることが主な役割である。 これら家畜の胃は幅広い地域で食材としても用いられる。特にその空洞性から詰め物料理として用いられることも多い。 鳥類の胃は前胃と筋胃に分かれ、前胃が消化腺を持つ腺胃に該当する。筋胃は砂嚢とも呼ばれ、前胃で消化液と混合された食物をすりつぶす機能を持つ。 また、無脊椎動物の食物などが滞留する消化管を「胃」と称することもある。
※この「動物の胃」の解説は、「胃」の解説の一部です。
「動物の胃」を含む「胃」の記事については、「胃」の概要を参照ください。
- 動物の胃のページへのリンク