動機・犯行詳細の究明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:57 UTC 版)
「大牟田4人殺害事件」の記事における「動機・犯行詳細の究明」の解説
被疑者K2が取り調べに対し「被害者Aから借金していた」と供述したほか、Aの友人たちも「AはK2に数百万円を貸しており『なかなか返してもらえない』とこぼしてもいた」と証言したため、福岡県警は事件当初から「被疑者K2と被害者Aとの間の金銭トラブルが事件の発端となった」と睨んでいたが、金銭トラブルのみが一家を殺害するほどの動機になるのか疑問視する声もあった。そのため福岡県警は他に殺害につながるようなトラブルがなかったかを洗い出し、「被害者B・DとK4との間に交友関係を巡りトラブルがあった」とする情報を得たことから「それがエスカレートし両家全体を巻き込んだ事件に発展した可能性がある」との見方も含め、被疑者一家の交友関係を幅広く捜査した。被害者Aの一家が全員死亡していたため、福岡県警は関係者の供述・証拠を手掛かりに捜査を進めることとなった。 K2は逮捕された当初「4人を拳銃で撃った」と説明したが、司法解剖の結果A・C両被害者の遺体には銃撃痕は見られなかったほか、殺害の順番・場所の説明も二転三転するものだったため、福岡県警は「K2が何か重大なことを隠している」と推測して追及を続けた。その結果、2004年9月29日までにK2は「息子K4が被害者を銃で射殺した」と述べたほか、一連の事件への関与を否定していたK4も「全部俺がやったことだ」などと4人の殺害に関与したことを認める供述をしたため、それぞれ供述の矛盾点を慎重に突き詰めるなど裏付け捜査を行った。 一方で2004年9月末、まだ逮捕されていなかった長男K3は『西日本新聞』(西日本新聞社)の取材に対し「殺害されたB・C兄弟とはあまり面識はなかった。家族が逮捕されたことは世間に申し訳ないと思うが、自分は事件に関与していないし『なぜ事件が起きたか』はこちらが聞きたい」と述べていた。
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