劣化ウラン弾について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:36 UTC 版)
「GAU-8 (機関砲)」の記事における「劣化ウラン弾について」の解説
GAU-8の用いる対装甲用焼夷徹甲弾PGU-14/Bは弾芯に劣化ウラニウムを使用する、いわゆる“劣化ウラン弾”である。 劣化ウラン弾については、攻撃を受けた生存者、弾丸の装填要員に放射線の影響を与えるとし、使用反対を訴える団体などが「湾岸戦争の直後、イラクの様々な場所での出産障害が急増した原因は、作戦中に放たれ土中に残留した劣化ウランである」と主張する一方、出産障害と劣化ウラン弾の関連性を示す根拠が薄弱(統計学的な有意差が出ていない)であることから、WHOなどは健康被害との因果関係を否定する見解を発表している。 なお、劣化ウランは重金属である。したがって、他の重金属と同様に重金属中毒の原因となり、主に腎臓の障害を引き起こす。ただし、重金属としての劣化ウランの毒性は鉛や水銀よりも低く、(猛毒とされる)ヒ素と同程度である。
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