創作の人物と宗十郎頭巾とは? わかりやすく解説

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創作の人物と宗十郎頭巾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 07:07 UTC 版)

宗十郎頭巾」の記事における「創作の人物と宗十郎頭巾」の解説

梅の由兵衛』のほかにも、『青砥稿花紅彩画』(白浪五人男)の二幕目雪の下浜松屋の場」で謎の武士玉島逸当実ハ盗賊首領日本駄右衛門着用しているものや、『三人吉三巴白浪』(三人吉三)の二幕目本所お竹の場」でお坊吉三かぶっているものなどが、歌舞伎登場する宗十郎頭巾として特に名高い。 しかし、宗十郎頭巾の名を一般家庭にまで広めたのは『鞍馬天狗』だった。昭和10年1935年)に大佛次郎発表したシリーズ第18作小説宗十郎頭巾』とそれを原作とした昭和11年1936年公開新興キネマ映画御存知鞍馬天狗 宗十郎頭巾』はどちらも大ヒットとなり、特に映画のなかで主演嵐寛寿郎見せた鞍馬天狗の姿は不動イメージとして以後定着するいたった鞍馬天狗宗十郎頭巾は、微行のためというよりも、むしろ逆に目立った活躍をするためにあえてその正体を隠すという設定よるものだが、同シリーズ子供たちのあいだで絶大な人気確立する及んで、この「宗十郎頭巾正体隠した白塗り正義の味方」という関係がひとつの構図として定着していった。 当時チャンバラ遊び正義の味方といえば鞍馬天狗だった。その鞍馬天狗扮するために、子供たち風呂敷使って宗十郎頭巾こしらえたが、どうしてもうまく出来ないのが錣だった。宗十郎頭巾1枚の布でできているわけではなく、錣の部分別に縫い合わせてある。したがってこれを1枚風呂敷真似るというのはそもそも理な話で、逆に泥棒頬っ被りのようなものになってしまうのが常だった。こうして宗十郎頭巾は、ますます子供たち憧憬の的となっていったのである

※この「創作の人物と宗十郎頭巾」の解説は、「宗十郎頭巾」の解説の一部です。
「創作の人物と宗十郎頭巾」を含む「宗十郎頭巾」の記事については、「宗十郎頭巾」の概要を参照ください。

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