利水権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 23:42 UTC 版)
亀田村内の亀田川の水利については、亀田村は水田などの灌漑用水に使っていた。しかし1889年(明治22年)に函館区が近代的上水道のために亀田川から取水した。 対して亀田村は1924年(大正13年)、河川法に基づき毎秒29.472立方尺の灌漑用水を使用する権利の確認を受ける。 中野ダム建設の水利権交渉において、亀田土地改良区側は1956年(昭和31年)の『亀田土地改良区沿革誌』では「水道に水を取られるので水不足により損害を受けている」との記述があるように、灌漑用水利権が侵害されるのではと危惧されていた。その背景には5つの灌漑用水取水口に計量装置が設置されていなかったために、取水時にトラブルが絶えなかったことが影響した(一般論としての灌漑用水の取水トラブルは水論の頁を参照)。 1960年(昭和35年)に函館市との間で亀田土地改良区が保有する水利権を侵害しない範囲で函館市が中野ダムや笹流ダムに貯水できるなどの協定を結んだ。 1960年(昭和35年)に函館市により中野ダムが完成し、亀田川から追加の上水道用水の取水が開始された。
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