初期および最近の作品における典子と美也子
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「八つ墓村」の記事における「初期および最近の作品における典子と美也子」の解説
金田一ブーム以前の作品のうち1971年版ドラマでは、犯行動機や典子の役割に関する設定は原作通りである。1969年版ドラマでは美也子自身が財産相続できる家族関係に変更され、里村兄妹は登場しない。1951年版映画では、原作から変更された犯人が慎太郎の婚約者でもある春代との結婚によって財産を得ることが犯行目的となっており、美也子には重要な役割が無い。典子は原作のような活躍はしないが、最終的に辰弥と結ばれる。金田一ブーム以後では、1996年版映画で里村慎太郎との結婚という犯行動機に回帰し、2004年版ドラマと2019年版ドラマでも踏襲されている。しかし、1996年版映画では典子が比較的重要な役割を果たしながらも辰弥と結ばれるには至らず、2004年版ドラマには典子は登場しない。2019年版ドラマでは「金田一ブームで定着した美也子の人物像」と「原作通りの犯行動機や最終的に辰弥と結ばれる典子」との両立が試みられた。なお、美也子が夫を毒殺したとの疑惑を西屋の当主が抱いている設定を残している映像化作品は長らく無かったが、2019年版ドラマで初めて映像化された。
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