初出歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 21:01 UTC 版)
クラーケ[ン]についての最初の記述は、フランチェスコ・ネグリ(英語版)の著作『北方旅行』(初版パドヴァ本、1700年)に見える「シュ=クラク」(sciu-crak)のくだりであることが突き止められている。ここでは、シュ=クラクは巨大な"魚"(魚介類)で、多数の角と足を持つととされる。また、シーサーペントとも明確に区別される。 ハンス・エーイェゼが、『古いグリーンランドの新しい解釈』(デンマーク語1729年、英訳1745年)でクラーケンに言及し、複数の頭と爪をもつ巨大生物とし、アイスランド民間につたわるハーヴグーヴァと同一視したが、後者は伝説上の「鯨」と解説される。 クラーケン(ノルウェー語: krake)名を用いて、その怪物を解説した初出がポントピダン(英語版)司教の『ノルウェー博物誌 Det første Forsøg paa Norges naturlige Historie』(1752–53年)だと述べられることがあるが、ドイツ語での解説ではポントピダンがその国の言葉でクラーケンについて詳しく知ることができる初めての史料だと述べたに過ぎない。 ポントピダンがクラーケンの知名度に大きく貢献したのは確かである。ポントピダンはクラーケンが複数の足を持つとも、島や砂州のように巨大であるとも描写し、巨蟹、ヒトデ類、ポリュプス(蛸)のたぐいであると仮説を立てた。
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