分布・保全状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 04:02 UTC 版)
「タナガワトウダイグサ」の記事における「分布・保全状況」の解説
CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 2.3 (1994)) 本種が見られるのはケニアのみ、それもたった42平方キロメートルのヴィツウ森林保護区(英語版)(英: Witu Forest Reserve)内の、半落葉性の湿地林のみである。Beentje (1994) は10本の樹木のみが存在を知られているとしていたが、東アフリカのレッドリスト(英: East African Plant Red List Authority)による評価がなされた2006年を経た時点ではさらに数が減って成木が4本確認されたのみであり、容易に絶滅しかねない状況となっている。 本種は違法伐採やヴィツウの林縁にまで入り込んで行われる農牧活動といった脅威に晒されている。ヴィツウ森林保護区は法的に保護されてはいるものの、民間事情の不安定さにより法律が施行されなかったり研究意欲が削がれたりしてきたことから、タナガワトウダイグサは依然絶滅の瀬戸際にある状況であるといえる。 2人の保護活動家がタナガワトウダイグサを栽培していることが知られており、繁殖や自生地への再導入に向けての基金が求められているところである。 なお、多肉化するトウダイグサ属植物であるため、ワシントン条約(CITES)附属書IIの適用対象となる。
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