凝固点降下法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 15:24 UTC 版)
詳細は「融雪剤」および「凝固点降下」を参照 雪の融点そのものを低下させる方法としては、融雪剤の散布によって行われる。融雪剤には塩化カルシウムを主成分して含まれており、これを散布することによって凝固点降下が起こって融点が低下するため、これによって融点が気温を下回れば雪は水へと変化する。 しかしこれで低下する融点は数度から十数度程度であるため、極端に低い温度の中では効果が得られない。また、予め雪が降る前に積もるのを防止するためのものは不凍剤(凍結防止剤)と呼ばれるが、融雪剤と同一のものである。 融雪剤は主に豪雪地帯の高速道路や国道を中心に一般道路に撒かれる。融雪剤は自動車の車体や足回りの錆による腐食の原因になるほか、農地や地下水、河川水、湖沼など、周辺環境および生態系への塩害による悪影響が懸念されている。 塩害を避けるため、北海道の一部地域で塩化カルシウムの代わりに炭酸カルシウムを融雪剤に使用しているが、炭酸カルシウムはそのままでは水に溶けにくいため、炭酸カルシウムをカルボン酸カルシウムにして散布する。
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